荻窪の学習塾・本多セミナー
大人になって振り返る算数
大人になって振り返る算数
割合の考え方4
[前回の宿題]
仕入れ値に3割の利益を見込んで定価をつけ、定価の2割引で売ると300円の利益がありました。仕入れ値はいくらでしょう。
最初からこの特殊訓練用の問題を説明するのは気が滅入りますが、、、
[解説]
まず文章をマニュアルどおりに式に整理していきます。仕入れ値を原価とおきかえました。
原価×1.3=定価 ―――――①
定価×0.8=売値 ―――――②
売値-原価=300 ―――――③
この3つを組み合わせると、
原価×1.3×0.8-原価=300 ―――④
この④をまとめてゆきます。 まず、
原価×1.04-原価=300 ―――――⑤
結局
原価×0.04=300 ――――――――⑥
ですから最後に300÷0.04を計算して
[答え] 7,500円
ざっとこんな具合です。ただし実は④から⑤、⑤から⑥は奥が深いので一度はきちんと説明しなければなりませんが・・・な~にこれも訓練です。
やっと本論を。今のような問題を全員に強制できるハズはありません。結論として小学校の授業では、あくまでも日常(自然数の範囲)の四則の考え方を。ただし計算は別!中学受験には、御父母や学習塾の先生方が一貫した固定されたマニュアル通りの指導をする。 この役割分担を守る事が子供たちを救う方法の一つだと述べてこの項を終えます。
[注] 6000÷0.8の意味づけ(NO2参照)
8個で6,000円、一個は6000÷8ですね。同様に0.8個で6,000円、一個は6000÷0.8となります。 つまり、割り算の機能として一つぶんの大きさを求められるのです。(相当算といいます。)