荻窪の学習塾・本多セミナー
大人になって振り返る算数
大人になって振り返る算数
整数の考え方2
できるだけ急いで答えてください。
「出席番号5番の人から10番の人までは全部で何人いるのでしょうか?」
うっかり5人と答えそうなこの問題に対して、前回では次の2つの解法を示しました。
[解1]10−5+1=6 [答]6人
[解2]10−(5−1)=6 [答]6人
そして前回では解2について詳しく説明したので受験のマニュアルとしては解2の方が良さそうですね。しかし高校では解1の方を公式として採用しています。それで指導する側もつい慣れているこの方法をとっているようなんです。これが受験用の参考書をいくら読んでもわかりづらい原因の一つになっているのです。
実例としてある参考書を原文のまま
[問]200から500までの間に、4の倍数はいくつあるか。
[解]500までの4の倍数の個数から、200までの4の倍数の個数をひくが、境目の数に注意する。
500÷4=125 200÷4=50
125−50+1=76(個)
200は4の倍数。50個をひくと、この200もひかれてしまうので1加える。
なるほど注意深くていねいに教えてくれていますね。それでは後ろをふり返る解2の方で解きましょう!
1から500までの4の倍数は
500÷4=125…0 より 125個
1から199までの4の倍数は
199÷4=49…3 より 49個
だから結局 125−49=76(個)…[答]
[注]49…3の説明はおりをみて説明します。
次回でも、この内容を続けます。