荻窪の学習塾・本多セミナー
大人になって振り返る算数
大人になって振り返る算数
速さの考え方2
前回の続きで、次の2題をくらべてみましょう。
[問1]400mの道のりを8分で歩くとき、速さは時速何kmですか。
[問2]400mの道のりを3分で歩くとき、速さは時速何kmですか。
問1は自然に400÷8=50(m) 50×60=3000(m) つまり時速3kmとなりますね。
問2も同じように、
400÷3=133 (m)
133 ×60=8000(m)
となるのですが、5年生ではこの分数計算ができないのです。それで仕方なく3分の1時間の20分の1(3分を20こ集めると1時間)なので、
400×20=8000(m) 答 8km
とするのです。
このような考え方は日常生活上重要だと思うのですが、習い初めのころに数字が変わると解き方が変わるのではたまったものではありませんネ!
普通の小学5年生としては、素直に単位あたりの考え方で解ける題材に絞るべきだと考えます。(中学受験となると話は別になります、目標を突破するには充分すぎる努力が必要なものなんです。)
結論として、問2は問1の感覚が完全に身についたあとで、日常の智恵として扱えばよいと思います。
次回からは、あまり公立の小学校では扱わないのですが、速さの常識として知っておいたほうが良い項目を選んで考えていきます。