荻窪の学習塾・本多セミナー
大人になって振り返る算数
大人になって振り返る算数
流水算1
今回から速さの問題で特にイヤがられている「流水算」をとりあげます。
※流水算とは、自分自身の速さが何かほかのものによって影響を受ける場合の考え方です。
[問1]時速4kmで流れている川を、ある船が80km下るのに5時間かかります。ではこの場合80km上るには何時間かかりますか。
川を下るときには川の流れぶん速くなりますね。するとこの場合の下るときの速さ
80÷5=16(km/時)・・・・・・下りの速さ
これは川の流れの時速4㎞ぶん速くなっています。すると流れがないとき(静水)の速さは
16−4=12(km/時)・・・・・・静水時の速さ
となり、これが船のモーターの性能というわけです。ですから川を上るときは逆に流れのぶん遅くなるので上るときの速さは
12−4=8(km/時)・・・・・・上りの速さ
すると80km上るためには
80÷8=10(時間)となりますね。
どうでしょう!ゆっくりと考えていけばチャント理解できますね。この程度の頭の使い方は日常でも絶対必要だと思います。それでは次を。
[問2]А船が川を上るときは毎時25kmで、川を下るときは毎時45kmでした。それでは、静水時の速さが毎時30kmのB船がこの川を80km下るには何時間かかるでしょう。
船が2つもでてくるので少し頭が痛くなりますね。でもB船の性能(静水時での速さ)はわかっているので川の流れの速さがわかればよいのです。そのためにА船の上りの速さと下りの速さを利用するのです。
実は受験生に流水算を説明するときには4種類の速さ(上りの速さ、下りの速さ、静水時の速さ、川の流れの速さ)のうち2種類わかれば残りの速さは求められると教えています。
[問1]は川の流れの速さと下りの速さがわかるのでOK、[問2]は上りの速さと下りの速さがわかるのでOKというぐあいです。
さー[問2]に挑戦しましょう!
解答は次回にということにしましょうね。